髪の毛がまとまらない、パサつく、頭皮がかゆい…。
そんな悩みの原因は、実は市販シャンプーの洗浄成分かもしれません。
市販シャンプーには、汚れをしっかり落とす硫酸系の成分が使われていることが多いです。
しかしこの硫酸系の成分は髪や頭皮に必要な油分まで落としてしまうことがあります。
まずは硫酸系成分の特徴を知ることから始めましょう。
目次
市販シャンプーによく使用されている洗浄成分
市販シャンプーには、強い洗浄力を持つ2種類の成分が使われていることが多いです。
【硫酸系の成分】
- ラウリル硫酸Na(汚れを落とす力が強く、肌への刺激も強い)
- ラウレス硫酸Na(上の成分より肌への刺激は少し弱め)
【スルホン酸系の成分】
- オレフィン(C14-16)スルホン酸Na(硫酸系と同じくらい強い)
この2種類の洗浄成分は洗浄力が非常に強いという特徴があります。
市販シャンプーが選ばれる3ポイント
市販のシャンプーには、以下の特徴があります。
【汚れを落とす力が強い】
皮脂や汚れをしっかり落とせる。(洗浄力が強すぎて髪に必要な油分まで落とす可能性があります)
【泡立ちがいい】
シャンプーは泡の力で汚れを落とせるので、泡立ちが良いことで非常に使いやすくなっています。
【値段が安い】
原材料の硫酸系成分自体が安価なため、手に入れやすい価格帯を実現しています。
頭皮トラブルの原因になる硫酸系シャンプー
硫酸系シャンプーの強い洗浄力は、頭皮を守る大切な皮脂まで落としすぎてしまいます。
皮脂には外部刺激から頭皮を守る働きがありますが、この皮脂膜が減ると頭皮は刺激に弱くなってしまいます。
その結果、以下のような症状が現れることがあります。
主な症状
- フケやかゆみ
- べたつきと乾燥の繰り返し
- 頭皮のヒリヒリ感
- 抜け毛の増加
この様な症状がある場合は頭皮を洗いすぎて必要な皮脂が少なくなり頭皮トラブルの原因になっている可能性があります。
市販のシャンプーで髪のまとまりが悪くなる理由
髪の毛も同じように影響を受けます。必要以上に洗いすぎると、髪の中の水分が減って、パサパサになってしまいます。
そうすると髪の毛がバラバラな方向に広がって、まとまりにくくなります。
髪の毛に指を通すとひっかかりやすくなるのも、この影響です。
また、カラーをしている人は、強い洗浄力で髪の色も早く落ちやすくなってしまいます。
※市販のシャンプーでも手触りが良くて満足している!と感じていてもそれはトリートメントのおかげかも。
詳しくは別途ブログ記事に書きます。
硫酸系シャンプーの安全性について
「日本石鹸洗剤工業会(JSDA)」によると、適正量以内で硫酸系が配合されたシャンプーは安全に使用できると公表されています。
ただし、配合量は商品によって異なり、メーカーにしか分かりません。
これは私個人の考えですが人体には安全であっても、強い洗浄力による頭皮や髪への影響はあり、他の洗浄成分に比べると洗いすぎるという事実は変わらない。と考えています。
日本石鹸洗剤工業会(にほんせっけんせんざいこうぎょうかい)は、石鹸や洗剤などのメーカーと、それらの原料となる油脂製品のメーカーで構成される業界団体(生産者団体)
Wikipediaより
市販のシャンプーは使わない方がいい?
頭皮や髪の状況、悩みのポイントは一人ひとり違うと思うので一概に使わない方がいい!とは思いません。
しかし、以下のような方は、現在使用しているシャンプーを見直してみるのもいいかもしれません。
- 肌にトラブルがない方:市販シャンプー○
- 髪が傷んでいても納得できる:市販シャンプー○
- 肌トラブルがある方:市販シャンプー×
- 髪の美しさにこだわりたい:市販シャンプー×
ただし、高価なシャンプーを1回使用しただけでは効果は期待できません。
シャンプーは毎日使用する道具なので、継続して使用することが重要です。
まとめ:シャンプー選びのために覚えておきたいこと
- 市販シャンプーの多くには、強い洗浄力を持つ硫酸系・スルホン酸系成分が含まれている
- これらの成分は人体には安全ですが、頭皮や髪の必要な油分まで落としてしまう可能性がある
- シャンプー選びは、自分の髪質や頭皮の状態に合わせることが大切です
- 肌トラブルがない方は市販シャンプーも選択肢の一つです
- 効果を実感するためには、適切なシャンプーを継続して使用することが重要です
誰もが一度はシャンプー選びで悩んだ経験があるのではないでしょうか。
でも、自分に合ったシャンプーを見つけることができれば、髪も頭皮も必ず変わります!
(シャンプーの選び方についてはまた別途ブログを書きますのでお楽しみに。)
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